
1971年、北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年、藤本壮介建築設計事務所を設立。主な作品は「伊達の援護寮」(2003)「T house」(2005)「情緒障害児短期治療施設」(2006)。現在、武蔵野美術大学美術資料図書館のプロジェクトが進行中
WEBアドレス:http://www.sou-fujimoto.com
近頃はめっきり涼しくなりましたね。
季節が変わるときに、なんともいえない季節の匂いのようなものが感じられて、僕は毎年不思議に思う。夏が終わって秋が近づいたり、その後の冬が来たり、そういうことが毎年繰り返されて、毎年その季節の匂いを感じるたびに、ああ、もうすぐ冬なんだなと思う。
匂いというのは記憶と深く関係しているらしい。
以前、東京西新宿5丁目の幅3mの路で、いまどき珍しいひどい臭いの排気ガスを出しながら走る軽トラックが行き過ぎた直後、不意に、全く予想外に、数年前に訪れたイスタンブールの情景が目に浮かんできて驚いたことがある。イスタンブールの空気は、排気ガスで汚れていたのだ。
土曜日には、住宅の打ち合わせが2つあった。
東京と横浜の住宅
二つの住宅は、全く違ったつくりになっているけれど、どちらも住むということの、ある種の根源に立ち返って、そこから場所が立ち現れてくる、そんな感じで生み出されてきた住宅です。では住むことの根源ってなんなのか、と思われるかもしれない。でも僕は、その根源の正解を見出そうとしているのではない。そうではなくて、根源の可能性を拡張したいのだ。建築って、こんなものでもあったのか、家というのは、こんな楽しいものだったのか。そんなふうに思えるようなものを作りたいと思っている。
20:36
根源の可能性を拡張するのなら,空間は花の咲く野原であるのがベストでしょうね。
投稿者 mourisi : 2007年10月14日 07:14