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<title>DJ PEOPLE Blog01</title>
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<title>ベローナにて</title>
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<summary type="text/plain">この数日思いだしている。今年の冬に訪れた教会のことだ。 早朝に、ベローナのはずれの小高い丘にある古い村落に行った。 現地の人が知るだけのそれほど知られていない約２０００年前に完成した教会。 前の日から続く濃い霧の中。 rosso bellonaの小さな石片を荒く積み上げたこの教会には「素形」という言葉 がぴったり。屋外の半地下のようなところに信者の住居跡があってそれは斜面に 出来た窪地を利用した簡...</summary>
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<![CDATA[<p>この数日思いだしている。今年の冬に訪れた教会のことだ。</p>

<p>早朝に、ベローナのはずれの小高い丘にある古い村落に行った。<br />
現地の人が知るだけのそれほど知られていない約２０００年前に完成した教会。<br />
前の日から続く濃い霧の中。<br />
rosso bellonaの小さな石片を荒く積み上げたこの教会には「素形」という言葉<br />
がぴったり。屋外の半地下のようなところに信者の住居跡があってそれは斜面に<br />
出来た窪地を利用した簡素なものだった。<br />
キリスト教が弾圧されていた時代に作られたと聞いた。<br />
教会内には無色ガラスの入ったステンドグラスがあって微かな光が入っている。<br />
薄暗闇の中、微かな光の明るさ、素材の持つ荒さは消え現実感は消されていた。</p>

<p>先月ミラノから電話があった。<br />
春に行なったインスタレーションについてだった。<br />
「好評だった。たくさんの人が訪れていてその静けさを楽しんでいた。画廊主の<br />
jannoneも喜んでる。」<br />
規模の小さなものだが、意図したことが伝わる事は幸せだ。<br />
厚さ３５mmの無垢の楡の木を削り出し直径３５００mmの円形に組んで高さ５００mm<br />
に浮かべる。空間内に削り出された木の匂いが立ちこめる。<br />
倉庫のようなそのギャラリーは素朴でこのままなにもする必要が無いように思わ<br />
れた。<br />
訪れた１月には丁度写真展が行なわれていて、それはヌードの連作だったのだ<br />
が、何とも言えない艶かしさだった。<br />
ここでのインスタレーションは形やモノでは無く静かな「匂い」でいい…と思った。<br />
女の裸体のその艶かしさが意識をインスパイヤーしたようだ。<br />
自然光のみで浮かび上がった削り出された無垢の木のステージ…その「匂い」…訪<br />
れた人々の意識に微かな余韻となればと思っていた。<br />
ギャラリーを出てその後、ミケランジェロホテルで待ち合わせたtachiにはすぐ<br />
会えた。ヌードの持つ素形の艶かしさを余韻として残したままの１時間半程のド<br />
ライブ。<br />
相変わらず霧が立ちこめていて視界は悪くベロ−ナに近づけば近づく程濃くなっ<br />
て来て５０m先も見えない。<br />
車はハイウェイを降りてベローナ郊外の倉庫や工場が並んでいるエリアに到着した。<br />
降りて鮮やかな冬芝の緑の上を歩く。<br />
突然、四角の黒い塊があった。<br />
近づいてみるとそれは石で作られたキッチンだった。<br />
天板のシンクのようなところに水が溜まっていてレモンがいくつか浮かんでいる。<br />
霧雨の中でそれは彫刻のように見えた。<br />
芝生の上にセットされ霧雨に表面は艶かしく黒く濡れていた。<br />
料理と言う機能はここではあまり意識されていないようだ。<br />
制作者のalbertoと話しをした。「キッチンのこれまでに無い違った崇高な姿<br />
を作りたい。」と話していた。<br />
終日を彼やその仲間達と過ごしたがしばらくその向かう先を見てみようかと思う。<br />
そして彼等によって連れて来られたのがこの教会だ。<br />
単なる機能を超えたところにある崇高さ。<br />
２０００年前の教会とキッチン…妙に納得してしまった。</p>

<p>教会の外に出ると白い犬が突然近寄って来た。まだ霧は深いままだ。<br />
飼い主が遠くで名前を呼んでいる。犬はそれが気になりながらもじゃれてくる。<br />
頭の中で、ミラノからベローナ／ギャラリー／ヌード／無垢の木／霧／教会／<br />
キッチン…と巡っていた。</p>

<p>教会を見た日に最後に皆で食べた食事が長引いた。<br />
乗ろうとしたＩCには乗り遅れミラノへは鈍行列車での帰りとなった。<br />
</p>]]>

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<title>kiitos</title>
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<modified>2008-04-21T08:24:14Z</modified>
<issued>2008-04-21T03:42:27Z</issued>
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<created>2008-04-21T03:42:27Z</created>
<summary type="text/plain">汐留の先に船溜りがある。 橋の欄干の扉を開けて狭い階段を降りるとすぐに潮風の匂いがする。 街の喧騒から離れ静かだ。眼前に黒い海面が迫って来る。 ここはたくさんの船が停泊する隠された秘密の場所。人影の少ないひっそりした 船溜り。 東京は海と接しているのだが、湾岸道路を歩いていても「潮風」を強く感じるこ とが希薄なように思う。 しかし、急に潮風が匂うのはなぜだろう。 この扉が結界となっていて、「開ける...</summary>
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<![CDATA[<p>汐留の先に船溜りがある。<br />
橋の欄干の扉を開けて狭い階段を降りるとすぐに潮風の匂いがする。<br />
街の喧騒から離れ静かだ。眼前に黒い海面が迫って来る。<br />
ここはたくさんの船が停泊する隠された秘密の場所。人影の少ないひっそりした<br />
船溜り。<br />
東京は海と接しているのだが、湾岸道路を歩いていても「潮風」を強く感じるこ<br />
とが希薄なように思う。<br />
しかし、急に潮風が匂うのはなぜだろう。<br />
この扉が結界となっていて、「開ける」ということが鍵となって嗅覚が起動する<br />
のだろうか？</p>

<p>船は溜り場を出て、築地横の狭い水門に向かい汽笛を鳴らしてゆっくりと抜ける<br />
と、急に速度を上げた。<br />
汽笛は水門での船同士の衝突を避ける為だ。<br />
友人のプロデュースでkiitosという小さな船をデザインしたのが約２年程前だ。<br />
ミシシッピー川に浮かんでいたフラットボートを改造してホテルの一室のような<br />
空間を創った。<br />
小さなキッチンがあって簡単な食事が出来て、皆で集まって音楽や映画なども楽<br />
しめる。<br />
船としては全く常識はずれのモノになったが、それが新鮮だと好評だ。<br />
専門の船大工を使った細かい独特のディテールを十分に楽しんだ。</p>

<p>レインボーブリッジが近づいて来る。<br />
少し向こうに台場が見える。風が強い。速度を落として停泊しゆっくりと漂い始<br />
めた。<br />
振り返ると品川の埠頭があって何艘かの大型船が停泊していて、その向こうに天<br />
王洲の建物が列をなしている。<br />
汐留のビル群や東京タワーなども見える。<br />
しかし、毎回思う…この風景には強烈な奥行きが無く強いダイナミズムが欠けて<br />
いてそっけないのでは。<br />
陸と海の関係が分離しコネクションが弱く、風景がそっけない書割のように感じ<br />
てしまうのだ。<br />
そして最近では、それがむしろ東京湾の個性なのだろう‥とも思うようになった。<br />
シニカルな意味では無く、極めて効率的な乾いた都市の表情が個性としてここに<br />
ある…と。<br />
近年、マンションなどが林立すればする程その印象は深まった。<br />
NYでハドソンリバーやイーストリバーでの船で移動しながらの風景では<br />
高層ビル群や低層の古い住宅などが近接し都市のダイナミズムがダイレクトに連<br />
続していて人の息吹を感じる。<br />
夜はさらにそれが増幅されツアーの目玉にもなっている。<br />
水が積極的に利用され、ブルックリンやクイーンズなどへの人の動きが風景に参<br />
加していて自分もその一人になったかのようだ。<br />
明らかに東京湾はそれとは違う。</p>

<p>吉田修一の書いた「東京湾景」では<br />
インターネットの出会い系サイトで知り合った二人はそれぞれの現実を抱えなが<br />
ら、品川の倉庫／御台場のオフィスに居て、出会い／恋に落ち／裏切られ／実態<br />
を知り／混乱し／変化し／結ばれる。<br />
東京湾の風景を背景とした二人の葛藤…そこには風景への期待やロマンは無く、<br />
倉庫やオフィスや寒々しい埠頭の今が描かれていて、そのそっけなさの中で<br />
「愛」を描く‥というのが吉田の眼だ。<br />
東京湾は「距離」の表現であり感傷的な風景は消されている。<br />
女と男は違いを感じ、湾を移動しながら乾いたリレーを結び続ける。<br />
そっけない風景が舞台としてあって、そうであるからこそ愛を描くんだという時<br />
代への嗅覚。<br />
一般に言うラブストーリーではなく東京湾の乾いた風景／愛。</p>

<p>船はレインボーブリッジの下を再度横切り、速度を上げて汐留に向かい始めた。<br />
そして、いつものように水門をくぐり、浜離宮を横に見ながら船溜り場に到着した。<br />
汐留のビル群が黒い水面に鈍くゆらいで映っている。<br />
すでに夜の闇が迫って来ていて、様々な多量な光の群が行灯のように建物を浮か<br />
び上がらせている。<br />
船を降りて階段をのぼり、また欄干の扉を開けて汐留の車道に出た。<br />
急に潮風の匂いが無くなったように思う。<br />
黒い海面はもう見えない。<br />
代わりに、車の騒音や帰り道を急ぐ人たちの声が急に大きく聞こえて来た。</p>]]>

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<title>桜／庭</title>
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<modified>2008-03-02T04:19:13Z</modified>
<issued>2008-02-28T02:41:47Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2008:/dj01//7.419</id>
<created>2008-02-28T02:41:47Z</created>
<summary type="text/plain">1月の下旬、朝、ミラノのGaribaldi街を歩いた。 通りの反対側に３本の木が立っている。桜の木だ。 それが薄くピンク色がかっていた。 目の錯覚かと思いながら近づいてみると、たくさんの小さな花びらがついている。 満開では無いが明らかに開花している。廻りはぼんやりと霧が立ちこめている。 じっと見ていると通りすがりのおじいさんが近づいて来て「strange」とささやき、笑いながら去って行った。 友人...</summary>
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<![CDATA[<p>1月の下旬、朝、ミラノのGaribaldi街を歩いた。<br />
通りの反対側に３本の木が立っている。桜の木だ。<br />
それが薄くピンク色がかっていた。<br />
目の錯覚かと思いながら近づいてみると、たくさんの小さな花びらがついている。<br />
満開では無いが明らかに開花している。廻りはぼんやりと霧が立ちこめている。<br />
じっと見ていると通りすがりのおじいさんが近づいて来て「strange」とささやき、笑いながら去って行った。<br />
友人から暖かい日が続いたと聞いた。気温の変動は異常らしい。</p>

<p>近くのGaleria ANTONIA JANNONE を訪れた。<br />
そこでインスタレーションをすることになっていてその下見である。<br />
庭が素晴らしい。都市の中の隠された空間。<br />
びっしりと小石が埋め込まれ、その間から小さな緑の草が生えている。<br />
オーナーのantonia jannoneは活発な初老の女性。<br />
「いい庭でしょう。このギャラリーは倉庫だったのが写真スタジオになってさらにそれを改造したの。全て手作りでやったのよ。」<br />
小さなトップライトがあって、それから落ちて来る光が美しい。<br />
試しに人工の照明を消してみた。<br />
すると、自然光の中で、雑多なモノが消えてピュアな素形が浮かび上がった。</p>

<p>その光の中に無垢のカバの木を削り出して作った直径3500mmのステージを組んで300mmの高さに浮かべることにした。<br />
既存の空間には何も手を加えない… 素形のみ。<br />
そして、展示開催中、削り出された木肌から匂いが立ち上がればと思っている。<br />
自然光の中で木のステージが浮かび上がる。<br />
友人のプロデュースする家具や照明器具を見せるプログラム。</p>

<p>庭／木の匂い／光／古く素形のような空間／椅子や照明達</p>

<p>次の日にはベローナに向かうことになっている。<br />
しばらく前から連絡あってとにかく一度来て欲しいということだった。<br />
この後ベローナで面白い体験をすることになるのだが、この時はまだ全く予想もつかなかった。<br />
<br><br />
<img alt="entgarden.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/entgarden.jpg" width="67" height="132" />&nbsp;&nbsp;<img alt="miwaishi.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/miwaishi.jpg" width="180" height="180" /><br />
<br><br />
</p>]]>

</content>
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<title>熱帯/タロキチ</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/2008/01/post_14.html" />
<modified>2008-02-28T09:37:02Z</modified>
<issued>2008-01-19T04:07:50Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2008:/dj01//7.407</id>
<created>2008-01-19T04:07:50Z</created>
<summary type="text/plain"> ぎらぎらと太陽はすでにかなり上空にある。 部屋の窓を開け放して庭の緑を眺めていた。 巨大な葉が地面から直接生い茂っている。その大きさに遠近／スケールが狂ってしまう。 場所はウブド・渓谷に面する集落のような中の一室。 しばらくぼんやりしていると、茂みの中からなにかが現れた。 グレーと白…小さな猫だ。 ゆっくりとテラスを横切って通りすぎようとした。 「ヤー…」と声をかけると立ち止まり少し怪訝な顔で見...</summary>
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<![CDATA[<p> ぎらぎらと太陽はすでにかなり上空にある。<br />
部屋の窓を開け放して庭の緑を眺めていた。<br />
巨大な葉が地面から直接生い茂っている。その大きさに遠近／スケールが狂ってしまう。</p>

<p>場所はウブド・渓谷に面する集落のような中の一室。<br />
しばらくぼんやりしていると、茂みの中からなにかが現れた。<br />
グレーと白…小さな猫だ。<br />
ゆっくりとテラスを横切って通りすぎようとした。<br />
「ヤー…」と声をかけると立ち止まり少し怪訝な顔で見ている。<br />
手招きをすると…入って来た。<br />
いろいろ呻吟したが、太郎吉（タロキチ）…という名前をつけることにした。</p>

<p>デンパサールに着いたのは真夜中だ。<br />
感覚は真冬の日本の余韻を残しているが、身体はすでに熱帯の風に反応し始めていて汗ばんでいる。<br />
通関を終えて車に乗ると運転手のチュイは凄いスピードで飛ばし始めた。<br />
乱暴な運転で、クラクションを鳴らしながら車やバイクをどんどん追い抜いていく。<br />
遥か向こうにテールランプがぽつんと見えてあっと言う間に近づいて…追い抜く…そしてまた追いつき…追い抜く…その繰り返しだ…ああ、いつものアジアだ…。<br />
ヘッドライトに浮かぶ巨大な木々の塊。<br />
チュイとしばらくしゃべっていた。とりとめの無い事。<br />
振動に身体が揺さぶられて軽い車酔いになり話しが支離滅裂になり…<br />
最後は真っ暗な暗闇を眺めていた。</p>

<p>１時間半程経っただろうか、車はスピードを緩めて、通りから小さな路地のような鄙びた脇道に入った。<br />
車がなんとかすれ違う事が出来るほどの幅だ。<br />
突然止まった。セキュリティーチェックのスタッフが鏡を持って車の廻りを一周する。<br />
車の下を調べている。過去にテロが起きた場所なのだ。<br />
藁葺き屋根の下、柱が林立する吹きさらしのロビーに降り立つ。<br />
にこやかな挨拶を受けた。<br />
運転の振動の余韻で身体はまだ揺れている。</p>

<p>部屋に入った。すでに深夜１時を過ぎている。<br />
テーブルの上のバスケットのフルーツをかじりながら、部屋を見渡す。<br />
寝室と居間、テラス、洗面スペースという構成である。<br />
風呂はおきまりの外。<br />
藁葺き屋根／自然石の壁／テラコッタのタイル…虫の声／木々の葉音が聞こえる。<br />
白い壁で切り取られた真っ黒の空で星が瞬いている…。</p>

<p>次の日、目が覚めると窓の外に大きな椰子の木が林立しているのが見えた。<br />
その下を棚田が低く広がっている。<br />
茅を切る人がいる。手を上げて挨拶すると応えてくれた。<br />
農村の中の部屋の一室。すぐ目の前が田圃なのだ。<br />
すでに農作業が始まっている。</p>

<p>タロキチはベッドで寝ている。<br />
今日は暑くなりそうだ。</p>

<p><br><br />
<img alt="1.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/1.jpg" width="135" height="200" />  　<img alt="tarokichi.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/tarokichi.jpg" width="100" height="100" /><br />
<br></p>]]>

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<title>暴走</title>
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<modified>2007-12-11T00:42:14Z</modified>
<issued>2007-12-11T00:23:19Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2007:/dj01//7.399</id>
<created>2007-12-11T00:23:19Z</created>
<summary type="text/plain"> 久しぶりに叡電に乗った。 三十三間堂横のホテルから七条の駅に行ってそれからそのまま出町柳で乗り換える…というルートである。 電車は一乗寺、岩倉から二ノ瀬を過ぎて…ゆっくりと走る。 外の流れている風景は美しい。すばらしいパノラマが連続している。 電車内はたくさんの人で溢れていた。 最初全くいなかったが、どんどん乗り込んで出発直前にはラッシュ時の通勤電車並みの混み方になった。 それにしても、老人が多...</summary>
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<![CDATA[<p> 久しぶりに叡電に乗った。<br />
三十三間堂横のホテルから七条の駅に行ってそれからそのまま出町柳で乗り換える…というルートである。<br />
電車は一乗寺、岩倉から二ノ瀬を過ぎて…ゆっくりと走る。<br />
外の流れている風景は美しい。すばらしいパノラマが連続している。</p>

<p>電車内はたくさんの人で溢れていた。<br />
最初全くいなかったが、どんどん乗り込んで出発直前にはラッシュ時の通勤電車並みの混み方になった。<br />
それにしても、老人が多い。若いカップルなどほとんど居ない。<br />
乗ったタイミングによるのかもしれないが…いつもそうなのか？…と思わせるぐらいにたくさんのおばあさんおじいさんが乗っている。<br />
この車両は椅子が回転式で外の景色をより積極的に楽しむ事ができる。<br />
椅子に座り／通路に立ち／ドアによりかかり…外の景色を眺めながら、老人達がとにかく大きな声でしゃべっている。<br />
騒がしくうるさい状況。小学生の集団のような喧騒。<br />
皆なにかを主張して、いつものうっぷんを晴らすかのような大声だ。<br />
聞き耳をたてると話している内容はとりとめの無いもの。<br />
「主張」と言うよりも「聞いてもらいたい」…いつもは話せなくてここぞとばかりに言いたい事を大声で話している…そう思えた。<br />
鞍馬の駅の一つ手前の貴船口に電車は停まった。<br />
老人達が大量に降りはじめた。ここから歩いて自然を楽しむことが定番なのだろう。<br />
しかし、この車両の運転士は一人だけ…多量の切符の受け取り…乗降の誘導をしている。<br />
しかしその誘導のままに老人達は動かない…運転士は困っている様子だ。<br />
突然、電車の警笛が大音量で鳴りわたった。<br />
ホームから人が溢れ出し線路にまで飛び出し反対側から来た下りの電車が急ブレーキで止まった。<br />
列車の中からおばあさんがキレて怒鳴る。「危ないよ！危ないよ！なにをしてるの。」<br />
線路に飛び出した老人達はただ騒がしくしているだけ。<br />
わいわいと皆で同じ方向を向いて動いている。<br />
頭の中にある妄想が涌いて来た。急に、老人達がこの鞍馬の山の中で孤独を癒すために<br />
放浪しているように感じ始めた。<br />
街中で居場所が無く彷徨い続けるおばあさんおじいさんでは？<br />
最近読んだ本の影響かもしれない。<br />
「暴走老人」藤原智美：夏に彼と食事した時に老人のことを書いていると聞いた。<br />
「老人達がきれている。今は若者よりも老人のほうが暴走している。」と書いている。<br />
「新」老人達が溢れていて、その行き場の無いのが現代の社会なのだ…と。<br />
「時間」「空間」「感情」…足かせのような過剰性がすでに溢れ右往左往しながら生きているのが<br />
我々なのだ。</p>

<p>妄想は膨らむ。<br />
鞍馬に溢れているこの老人達もそうだろう…と。<br />
行き場の無い街の雑踏から離れて群れてここでなにかを発散させている。<br />
山の中を放浪しながら、たまったうっぷんを晴らしている。<br />
そしてこの自然の中で放浪し過激にわがままを言い合い、暴走している。</p>

<p>老人達が降りると極端に人が少なくなった。<br />
先ほどの喧騒が嘘のようだ。おばあさんおじいさんの集団が幻のように思える。<br />
ふと我にかえると電車が動き始めていた。すぐに終点の鞍馬だ。<br />
「孤独は山になく、街にある。<br />
一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の”間”にある。」<br />
という三木清の言葉が涌いて来た。</p>]]>

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<title>ワンカット／ロングショット</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/2007/10/post_13.html" />
<modified>2007-12-17T00:21:24Z</modified>
<issued>2007-10-04T09:36:59Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2007:/dj01//7.371</id>
<created>2007-10-04T09:36:59Z</created>
<summary type="text/plain">ギリシャ神話に出て来そうな美しい森。 一人の男が現れて、兜／よろいをまとい、白馬にまたがって駆けさって行く。 その後を武器を取った部下達が一人また一人と追走する。 全ては同じリズムで行なわれていて、森は深く、光が神秘的に差し込んでいて、 幻想的な霧がたなびいている。 撮影しているカメラは、固定されて、全く動かず近づかず、ワンカット／ロングショットで完璧に 撮りきっている。 ここでは登場人物の表情や...</summary>
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://www.reedjp-form.com/dj01/">
<![CDATA[<p>ギリシャ神話に出て来そうな美しい森。<br />
一人の男が現れて、兜／よろいをまとい、白馬にまたがって駆けさって行く。<br />
その後を武器を取った部下達が一人また一人と追走する。<br />
全ては同じリズムで行なわれていて、森は深く、光が神秘的に差し込んでいて、<br />
幻想的な霧がたなびいている。<br />
撮影しているカメラは、固定されて、全く動かず近づかず、ワンカット／ロングショットで完璧に<br />
撮りきっている。<br />
ここでは登場人物の表情や繊細な描写は無く、ショットを割って細かく物語を表記することも無い。<br />
実像としてのリアルな森、虚像として登場人物の儀式。<br />
ただそれを対比的にカメラは固定して描写するだけだ。</p>

<p>旅先で、久しぶりにテオ・アンゲロプロスの「アレクサンダー大王」を見た。<br />
感動すると周辺に話し続ける悪い癖があるので<br />
そうならないように静かにしようと思っているものの、<br />
その自縛を忘れ「見た方がいいよ」と会う人ごとに言い続けるぐらいの映像だ。</p>

<p><br><img alt="アンゲロプロス04.JPG" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/アンゲロプロス04.JPG" width="250" height="165" /><br />
<br><br />
遺跡／森／村／川などの実際のギリシャを舞台にして、異様な緊張と迫力ある<br />
シーンを映像は淡々と編集的な繊細さを無視してワンカット／ロングショットで撮っている。<br />
さらに言葉を借りると、そこには「編集された映画では切り捨てられてしまう死んだ時空間に価値を与えたい。」<br />
ということへの実践がある。</p>

<p>ギリシャは明るく光溢れる風景の中にかつての繁栄した遺跡が点在している。<br />
「ギリシャには古典が厳然とあり、近代は失敗し残骸化し、そして現代は浮遊して<br />
しかもそれらが同時に存在している…」<br />
今でもギリシャでは古典が実像であり、近代／現代は虚像であるとでも言いたげに見える。<br />
彼のことばを借りれば「ギリシャ人は死んだ石材を愛撫しながら育ちました」ということだ。<br />
厳然とした実像としの「美」、それを舞台にしながら虚像としての「人の営み＝儀式」を撮り続けて来たのがこれまでの彼の映画群だ。対比させながら美しい映像に高めている。</p>

<p>舞台は近代萌芽、列強が影響を誇示しようとするギリシャ、その中での政治的画策、コミュニスト、<br />
カリスマとその否定…など盛りだくさんである。ハラリスの演出音楽がすばらしい。<br />
盗賊の首領「アレキサンダー大王」と呼ばれている主人公の衣装は歴史的な過去のものであり、<br />
彼の名前もまたそうだ。<br />
アレキサンダー大王は小島の刑務所から脱獄し、イギリスの貴族を人質にし、<br />
ギリシャ農民の鉱山を狙う企みの阻止／身代金／名誉回復などを求める。<br />
しかし結果的に彼自身が独裁的になり、行き場を失い、政府軍にも敗れ、村人の憎悪によって存在感を無くし、抹殺されて行く。しかも彼はほとんど無言のまま…心理描写や説明はほとんどされない。</p>

<p>長回し（５分はあたり前／１０分もあります）／３６０°パン／カット内の時間の転移／クローズアップやモンタージュの拒否／登場人物をオ ブジェ のように使用した場面転換など。<br />
それらは通例の映画手法と離れたものだ。それらによって全てが意図的に進行する。<br />
観客は「この場面は…いったい？」になることがしばしば。<br />
遠い過去が固定され、それから推移した近過去と…そして今おきている現実は<br />
フローのように消え去って行く。<br />
それは現実に捨てられていた寒村ドツイコ村を撮影場所に選んで完璧になった。<br />
この村はギリシャの民衆の捨てがたい過去の夢の場なのだ。</p>

<p>村での政府軍との戦闘の後、アレクサンダーという名の少年が、<br />
一人、馬に乗って脱出してアテネの街に入って行くという示唆的なシーンで物語は終わる。<br />
しかもそのアテネは現代のリアルな街の映像を使用している。捨てられた村ドツイコとは対照的だ。<br />
夕暮れ時‥夜明けが来るかどうかわからない‥車のクラクションなどに溢れた街‥少年はその中に溶け込んで行く。</p>

<p>アンゲロプロスは「シークエンスショットとディープフォーカスはオーソンウエルズから<br />
時間とカメラ外の空間の使用については溝口から影響を受けた」と語っている。</p>

<p><br />
少し古い映画だが、秋の夜長に見るディープなアクシデントとしてはお薦めである。<br />
ただしギリシャでは「子供を寝かしつけるにはアンゲロプロスの映画を見せるのが一番だ。」と<br />
言われていることもお忘れなく。<br />
<br><br />
<img alt="アンゲロプロス02.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/アンゲロプロス02.jpg" width="150" height="90" />&nbsp;<img alt="アンゲロプロス01.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/アンゲロプロス01.jpg" width="150" height="90" />&nbsp;<img alt="アンゲロプロス03.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/アンゲロプロス03.jpg" width="150" height="90" /></p>

<p></p>

<p><br />
</p>]]>

</content>
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<title>雨の島</title>
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<modified>2008-02-28T09:36:22Z</modified>
<issued>2007-08-05T04:40:04Z</issued>
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<summary type="text/plain"> 屋久島に来ている。雨が降っている。 「レイ・ブラッドベリの本を読んで感想を書きなさいと言われているんだ。」と少年は歩きながら私に言った。 雨が少し小振りになって、有名な滝を皆で見ようとしている時だった。 「雨はブラッドベリにとって大事で、SFを読むなら彼だよ。」ふと何気なく語りかけたらそう答えて来たのだ。 短編集「刺青の男」の中に「長雨：金星に降り続く雨…その雨に耐えかねて彷徨う兵士…移動目標は...</summary>
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<![CDATA[<p> 屋久島に来ている。雨が降っている。</p>

<p>「レイ・ブラッドベリの本を読んで感想を書きなさいと言われているんだ。」と少年は歩きながら私に言った。<br />
雨が少し小振りになって、有名な滝を皆で見ようとしている時だった。<br />
「雨はブラッドベリにとって大事で、SFを読むなら彼だよ。」ふと何気なく語りかけたらそう答えて来たのだ。<br />
短編集「刺青の男」の中に「長雨：金星に降り続く雨…その雨に耐えかねて彷徨う兵士…移動目標は人工の太陽ドーム」というあらすじの作品がある。<br />
そこまで極端では無いものの、この海の中に孤立した屋久島を惑星と見立ててこの雨の情景を絡めると、ブラッドベリはこの島にぴったりの作家だな…と考えな がら歩いていた。<br />
１４歳の少年と屋久島、レイ・ブラッドベリの作品。移動目標は何処？<br />
間違いなく楽しい夏の出会いとなるだろう。</p>

<p>今日も、早朝、まだ夜が明けぬ内から強い雨が降っていた。<br />
暗い明け方の風景の中に山の姿がぼんやりと見える。怖い程の迫力だ。<br />
目前に、海が見えて、海岸線があって、照葉樹林の群生、そしてそこからグンと隆起するように山がそびえたっている。<br />
全てがあって、海⇔平野⇔山と連続して視線を添わせていくだけでパノラマを感じる。<br />
見慣れていない風景。距離／遠近感が縮小されている。そして時間はゆっくりと進行している。<br />
ここでは、晴れ／曇り／雨がばらばらにかつ同時に体験出来て、<br />
向こうでは晴れているのにこちらでは雨、そしてその雨が急に止んで太陽の光が射し始め…そしてまた雨が降り始める。<br />
<br><br />
<img alt="屋久島.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/屋久島.jpg" width="250" height="186" /><br />
<br><br />
昨日の夕方…小さな船は素朴な川岸の港を離れて、ゆっくりと川の上流に向かって進み始めた。<br />
中にはおじいさんとおばあさんが十数名。<br />
「屋久島で川流れの会をしますので来て下さい。」と誘いを受けた時から想像を巡らしていたが、<br />
船が進むその緑深い環境は想像を超えていた。<br />
そんな中で、食べて、ゆったりとした時間が流れているが、小さな船なのでよく揺れる。<br />
それがピリッとした緊張感となっていて心地いい。<br />
川の中程に船は止まった。谷の中、廻りは全て照葉樹の森だ。水の流れに従って船は漂っている。<br />
さらに上流を見上げると真っ白な雲に覆われた深い山が見える。<br />
山奥に分け入ったような感覚だ。しかし、場所は海岸からそれほど遠く無い。<br />
おじいさんが歌を歌い始めた。演歌だ。マイクが皆の間を行き来している。<br />
ぼんやりとした頭に、深い緑と空気と水と演歌が浸透して行く。</p>

<p>少年／雨／太陽／深緑／演歌／老人／船…SFの中の「惑星での出来事」のようだ。</p>

<p></p>

<p><br />
</p>]]>

</content>
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<title>手紙/Twombly</title>
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<modified>2007-07-13T08:06:26Z</modified>
<issued>2007-07-13T07:56:34Z</issued>
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<created>2007-07-13T07:56:34Z</created>
<summary type="text/plain">知られているようにCy Twomblyの画風は子供が書いたようなタッチで素っ気なく躍動する。 私にはどの画も３次元の動きを２次元でなんとか表現しようとしているように思えて、その限界が見据えられて面白い。 よくある旦那芸のアートという感じは微塵も無い。 記号／記憶／記者…この落書きのような表現の向こうに、彼の「指」「手」「足」…「身体」の息づかいのリアルを感じる。そして私は、見るたびに画面の線に 呼...</summary>
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<![CDATA[<p>知られているようにCy Twomblyの画風は子供が書いたようなタッチで素っ気なく躍動する。<br />
私にはどの画も３次元の動きを２次元でなんとか表現しようとしているように思えて、その限界が見据えられて面白い。<br />
よくある旦那芸のアートという感じは微塵も無い。<br />
記号／記憶／記者…この落書きのような表現の向こうに、彼の「指」「手」「足」…「身体」の息づかいのリアルを感じる。そして私は、見るたびに画面の線に 呼応してしまい首が傾いたり背中が傾斜したり、視線が彷徨ったりしてしまう。<br />
通例から逸脱して、ルーズな動きに身を任せ、現実をフィルター化しその世界からリアルを感じさせる手法がある。</p>

<p>昨日深夜、帰るとドア横に手紙が置いてあった。<br />
開封して読むと古い友人からのものであった。<br />
今の近況と社会／政治に対しての彼女なりの思念の言葉が書き添えられていた。<br />
古い友人に時間を経て手紙で再会するというのはdeja-vuな感覚が呼び起こされてしまう。<br />
彼女は現代アートの世界の真ん中に居てのめり込んでいた人。<br />
たくさんのアーティストをキューレートして活動を行っていた。<br />
スーパーアバンギャルドな流れを生み出そうと努力していたが、<br />
しかし、数十年経って彼女が導き出した結論が「アートにはもはや表現するものが無い→廃業」というものだった。<br />
数年前に私のスタジオに訪ねて来てくれた時もその視点は変わる事が無かった。<br />
投機的な芸術のみへの金の集中／素人化するラインナップ／<br />
表現する主題の喪失／「環境」と言うお題による社会芸術ジャンルの無理な延命…そんな話しをした記憶がある。</p>

<p>今、彼女はTwomblyの世界的コレクターだった人と行動を共にしていると聞いている。<br />
その状況は、私が想像出来る範囲には無いが、<br />
彼女の動きとTwomblyの線の動きが符号しているように思えてならない。</p>

<p>彼女の言うように芸術にはもう表現する主題が無いのか？<br />
新しい主題は必要なのか？…Twombly：主題の欠如した「落書き」の二次元が 挑発している。</p>

<p>今日は何故か空間が乾いている。外は雨が降っているのだが。<br />
電話が鳴っている。出ると…友人が一緒にマイアミに行かないかと誘っている。<br />
「OK」と即答した。「小さくてハリケーンに負けない建築を」とのオファーがあるらしい。</p>

<p>さて、ニュースではこれからさらに雨そして台風4号が来る…。<br />
<br><br />
<img alt="cy-twombly-2.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/cy-twombly-2.jpg" width="222" height="250" />&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;<img alt="cy-twombly-1.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/cy-twombly-1.jpg" width="257" height="180" /></p>]]>

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<title>田舎に行こう</title>
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<modified>2008-02-28T09:35:51Z</modified>
<issued>2007-07-03T07:34:37Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2007:/dj01//7.314</id>
<created>2007-07-03T07:34:37Z</created>
<summary type="text/plain">この前ある編集者と食事していて「実は、感覚的にパラディアンなんだ。」と話したら、 「そうでしょうね。」とあっさりと切り返された。 見抜かれていたか…！ エディターとしての客観的な目の方がより冷静に見通しているのだろう。 ロンバルディア平原は、畑の続く田舎の風景だ。 数時間移動しても時々町はあるが主には田園の連続。 そのような中を移動してパラディオのRotondaを見る機会を得た時に 「田舎に夢の空...</summary>
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<![CDATA[<p>この前ある編集者と食事していて「実は、感覚的にパラディアンなんだ。」と話したら、<br />
「そうでしょうね。」とあっさりと切り返された。<br />
見抜かれていたか…！<br />
エディターとしての客観的な目の方がより冷静に見通しているのだろう。<br />
ロンバルディア平原は、畑の続く田舎の風景だ。<br />
数時間移動しても時々町はあるが主には田園の連続。<br />
そのような中を移動してパラディオのRotondaを見る機会を得た時に<br />
「田舎に夢の空間を」という演出を感じたのと同時に、<br />
普通では書割にしか見えないその騙し絵的手法を悠々と自分のものにして空間を屹立させていることに驚いた。<br />
田舎には存在しない「異質なもの」による、距離／時間を扱い場を構成する手法。<br />
古典／復興という流れの中で、「シナリオ」と「空間」が作家によって<br />
一体化されていて舞台となっていて、私はそこに出演者のように迎え入れられた。<br />
パラディオの作った手法が、コピーされ様々な方法に発展したことは自明だ。<br />
そしてそれは「田舎」を単純にバナキュラーな場では無く開放性を獲得する系として考えたところに意味があるように思う。</p>

<p>フィンランドでも同じような感触を味わったことがある。<br />
この国は車で移動している時は「湖が多いな」と思う程度の感想だが、<br />
空から観察すると印象が違う。湖と森が同面積に感じる。<br />
岩盤が氷河に削られ、その後に出来た湖が無数にあってその間に森があるということがわかる。<br />
人が住むには極めて厳しい。<br />
そんな中、ある日、針葉樹林の中の道をひたすら走ってヘルシンキから数時間の北上をした。<br />
まっすぐに延びた道。深い森の中。湖に囲まれた島の中にあるセイナッツアロの役場に着いた。<br />
「この建物内のドアは全て開けられています。」と役場スタッフから迎えられた。<br />
メインエントランスのドアは木製で住宅の玄関のようだ。<br />
廻りは木立に囲まれ、静寂が満ちている。その中にアアルトの「作為」の建物が突然建っている。<br />
都市を遠く離れ、周辺に何も無く人口も少ないこの寒村。<br />
煉瓦と木で出来たこの空間が舞台のように迎えてくれる。待ち受ける舞台。<br />
私は参加させられ、出演し、なにかのパフォーマンスを求められているように感じた。<br />
田舎／厳しい自然／切り離された空間／連続と自立／煉瓦の使用／木の組み方／ハイサイドライトからの光…遠くドライブして来た疲れを忘れさせ てくれる。<br />
この田舎で、空間は都市を雛形に配置され、Ｌ型に歪められ、私は歩かされ、目の前のディテールは<br />
模倣を語り、そしてマルチに開放されている。<br />
<br><br />
<img alt="セイナッツアロ1-2.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/セイナッツアロ1-2.jpg" width="130" height="200" />&nbsp;&nbsp;&nbsp;<img alt="セイナッツアロ2.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/セイナッツアロ2.jpg" width="186" height="150"/><br />
<br><br />
</p>]]>

</content>
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<title>ソウル/熱</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/2007/06/post_10.html" />
<modified>2007-08-03T11:59:24Z</modified>
<issued>2007-06-20T03:53:07Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2007:/dj01//7.298</id>
<created>2007-06-20T03:53:07Z</created>
<summary type="text/plain"> 東京から福岡を経由してソウルに来た。 この数日ソウルの気温は異常に高い。灼熱という感じだ。 同行した友人が「韓国に来ると日本とは文化のペースが違うから、それに惑わされて高揚して熱く感じるのだと思う。」 と話していたが、「精神の高揚⇔体感温度」‥？‥納得してしまうのがソウルの今だ。 空港から迎えの車に乗って移動して、ある舞台に連れていかれた。 席を指定されて座るとステージが始まった。 目の前で、街...</summary>
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://www.reedjp-form.com/dj01/">
<![CDATA[<p> 東京から福岡を経由してソウルに来た。<br />
この数日ソウルの気温は異常に高い。灼熱という感じだ。<br />
同行した友人が「韓国に来ると日本とは文化のペースが違うから、それに惑わされて高揚して熱く感じるのだと思う。」<br />
と話していたが、「精神の高揚⇔体感温度」‥？‥納得してしまうのがソウルの今だ。</p>

<p>空港から迎えの車に乗って移動して、ある舞台に連れていかれた。<br />
席を指定されて座るとステージが始まった。<br />
目の前で、街の何処にでも居る少年少女達が踊りはじめた。「熱」いパワーを感じる。<br />
全く前情報無くどんな舞台なのだろうかと思っていたが、<br />
ストリートダンサーとバレリーナが繰り広げる「ビーボーイ　サランハン　バレリーナ」という<br />
不良少年達が主役のブレイクダンスを踊るダンスパフォーマンスであった。<br />
１０m×２０m程度、７０ cm程の段差のある簡素なステージを階段状の客席に座った３００名ぐらいの観客が取り囲んで見るという会場だ。<br />
<br><br />
<img alt="street1.JPG" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/street1.JPG" width="112" height="150" />   <img alt="b1.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/b1.jpg" width="185" height="150" /><br />
 <br><br />
観客の行動に制限は無く、雑談／携帯電話／飛び込み参加などすべてOKと言う舞台である。<br />
今回そのプロデューサーのchoiとミーティングがセットされていて紹介され面談し<br />
彼の「熱」い思いを聞いた。<br />
街の不良少年達との出会い／その自立／プロダンサーとしての未来…など感動的な内容であった。</p>

<p>ソウルに来るといつもこのような「熱」が連続しているように感じる。<br />
たくさんの人々と会って、そして終日移動し、過ごして、スケッチをして‥という輪廻が続く。<br />
今回もそうだ。</p>

<p>そう言えば、数年前にソウルのcoexセンターで行なわれたデザインイベントで<br />
私、アランチャンやカリムラシッドなどにそれぞれ場所が与えられ、「dining」というお題で<br />
インスタレーションを作ったことがあった。<br />
私が実現したのは7.5m×4.5mの巨大なテーブルを置いて会場に訪れた人に自由に使用してもらうというものであった。<br />
「1人でも楽しい。2人でも楽しい。１００人でも楽しい。それぞれの食を楽しんで欲しい。それがdining。」<br />
というのが思いであった。<br />
たくさんの人が訪れ意図した通りに使って、おしゃべりし、休憩し、楽しんでいた。<br />
ふと気がつくとその巨大テーブルに隙間無く人が座っているという場面が常にあった。<br />
今回会ったいくつかの雑誌のインタビュアーはその時のことを鮮明に覚えていて、<br />
それを起点にその次のステップに話しが進んだ。<br />
デザインが記憶に残りそれが次を誘発するということが出来たかな‥と実感した。<br />
<br><br />
<img alt="ジャイアント4.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/ジャイアント4.jpg" width="239" height="180" />   <img alt="ジャイアントテーブル.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/ジャイアントテーブル.jpg" width="193" height="180" /><br />
<br><br />
これから何回かのソウル通いが続くのだろうと予感している。<br />
しばらく「熱い」ソウルが身体を通過していく。</p>]]>

</content>
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<title>海辺</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/2007/03/post_9.html" />
<modified>2007-03-18T03:33:14Z</modified>
<issued>2007-03-18T05:26:47Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2007:/dj01//7.242</id>
<created>2007-03-18T05:26:47Z</created>
<summary type="text/plain">時々、隙間のような時間を見つけては車を飛ばして１２０キロの距離を超えて 会いに行く「オブジェクト」がある。 それは美術館のエントランスを少し外れた横にひっそりと置かれている。 車を止めて、木立の中を５分程歩き、さりげなく廻りを観察することから始める。 通り過ぎる人はその存在には気付かない。 それは７０cm立方に入ってしまう大きさだ。 台座に固定されているが私にはいかにも生きているように感じられる。...</summary>
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://www.reedjp-form.com/dj01/">
<![CDATA[<p>時々、隙間のような時間を見つけては車を飛ばして１２０キロの距離を超えて<br />
会いに行く「オブジェクト」がある。<br />
それは美術館のエントランスを少し外れた横にひっそりと置かれている。<br />
車を止めて、木立の中を５分程歩き、さりげなく廻りを観察することから始める。<br />
通り過ぎる人はその存在には気付かない。<br />
それは７０cm立方に入ってしまう大きさだ。<br />
台座に固定されているが私にはいかにも生きているように感じられる。<br />
歪んだ四角形。うねり。滑らかな面。<br />
操作された凹凸の変化／変容。<br />
全体を手で確かめ、稜線を追い、そして離れて全体を眺める。<br />
「端から見ると、なにかとじゃれているようだな。」と言われたことがあった。</p>

<p>帰りに…<br />
少し遠回りして、水平線が見える海辺に立ち寄った。<br />
静かだ。<br />
すでに水の色や点在する島々には春の輝きがある。<br />
波打ち際の砂浜は透明な白い泡で覆われている。<br />
波は一瞬にして消える。その波形が集まってあの「オブジェクト」になったのだろうか？<br />
空は晴れていて、風景ははるか遠い。ところどころぼんやりとかすんでいる。<br />
「ここしばらく気温が下がって真冬に戻っている影響だろう。」と人の低い声がした。<br />
太陽の光が増え、それを反射する波の青さや木の緑が輝きを増し始めている。<br />
自然には複数の変化するcodeが存在する。<br />
それらはそれぞれに多様で、状況がずれて変化が重なり合うことによって同じ景色も全く違う。<br />
私たちはその変化の中に居て、翻弄され動かされている。</p>

<p>１２０キロの距離を離れて…１９５８年制作のオブジェクト／「女神のための貝」。<br />
海辺の響きが聞こえる。アルプ７２歳の作品。<br />
「変容の連続」…それぞれの面が、一瞬の波の消滅を捉えたコラージュのように…。<br />
しかし、根拠は要らない…終焉し切り離され多義的に「残像」としてここにある。<br />
廻りは桜の森。今はまだつぼみだが、しばらくするとたくさんの人でにぎわうだろう。</p>

<p></p>

<p></p>

<p></p>

<p><br />
</p>]]>

</content>
</entry>
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<title>残余</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/2007/03/post_8.html" />
<modified>2007-03-03T07:32:20Z</modified>
<issued>2007-03-02T21:15:12Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2007:/dj01//7.238</id>
<created>2007-03-02T21:15:12Z</created>
<summary type="text/plain">先ほど迄、久しぶりに自分のベッドに横たわっていた。 しばらくあちこち渡り歩いて来た。 身体は静止しているのに感覚の中で流動感が止まらない。 その余韻を残し、眠りに落ちふと目覚めた。 何時頃だろうか？ 空は暗い。天井を見上げ、ここが何処であるかを思い起こす。 「旅」は途中のまま…意識の中に残っている。 泊まっている街のホテルの部屋で、 深夜、ふと目覚めた時に自分が何処に居るのか分からなくなる事がある...</summary>
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<name>dj01</name>
<url>http://www.detailjapan.com/</url>
<email>it_support@reedbusiness.jp</email>
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<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="ja" xml:base="http://www.reedjp-form.com/dj01/">
<![CDATA[<p>先ほど迄、久しぶりに自分のベッドに横たわっていた。<br />
しばらくあちこち渡り歩いて来た。<br />
身体は静止しているのに感覚の中で流動感が止まらない。<br />
その余韻を残し、眠りに落ちふと目覚めた。<br />
何時頃だろうか？<br />
空は暗い。天井を見上げ、ここが何処であるかを思い起こす。<br />
「旅」は途中のまま…意識の中に残っている。</p>

<p>泊まっている街のホテルの部屋で、<br />
深夜、ふと目覚めた時に自分が何処に居るのか分からなくなる事がある。<br />
短い旅／長い旅に関わらず…同じ事が時々起きる。<br />
ホテルの部屋は何処もほぼ同じで個別感が無い…理由は自明だ。<br />
現実の街が外にあり、しかし、部屋内に隔離されて浮遊して残されて居る。<br />
旅先で、街と切り離された部屋で、喧騒の街に静寂のまま。<br />
その繰り返しだ。</p>

<p>開け放たれた窓を通して見ると空に下限の月が静かにある。<br />
庭の木立の暗がりの向こうに連なる街。その中にわずかに見える街の灯。<br />
この深い闇の中でそれぞれ切り離されて同じ今を過ごしている人が居る。<br />
静寂と孤独…。<br />
エドワード・ホッパーのナイト・ホークスを見る時に感じる同じ感覚だ。<br />
ここで描かれているのは、静寂の夜の孤独感を描いた美しいセッション。<br />
ある精神科医が「もし、天才ダヴィンチのモナリザを進呈すると言われても<br />
どうせならエドワード・ホッパーの絵を所望したいと言うだろう。」と話していた。<br />
静寂と孤独を託すには確かにダヴィンチでは無くホッパーだろうと思う。<br />
天才肌でもなく全く技巧的ではない、しかし、彼の創造からは促される共感がある。<br />
「答」を探すのは自分自身でなければならない。<br />
<br><br />
<img alt="ナイトホーク2.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/ナイトホーク2.jpg" width="300" height="176" /><br />
<br><br />
深夜のレストラン。４人の夜更かしする人物。<br />
時が止まっている。<br />
それぞれが抱える現実があって、冷たい光の中で同じ空間に居る。<br />
フラットのリレーの中にある都市の中で、共有される場の中に居ても<br />
孤独を引きずり、コミュニケーションの瞬間を待つ人々。<br />
私は観察者として夜の闇に身を潜め、その陰影の中から息を潜めて<br />
この場面から想像力を喚起させるのみだ。<br />
普段は見向きもされない残余のような情景を<br />
ホッパーは１／１／１／１／…と観察しつつ想像しなさいとささやきかけている。<br />
これは、大竹伸朗のペインティングにも通じるものだ。<br />
残され捨てられる運命のどうでもいい膨大なもの達に対する目線／愛情／想像／再生／復活。<br />
忘れられた風景／記憶を思い起こす瞬間が味わえる。</p>

<p>さて<br />
空はすでに薄いグレーブルーになりつつある。<br />
夜が明ける。<br />
まだ残る街の灯を見ながら再びベッドに横たわり、<br />
しばらくぶりの朝のうたた寝をホッパーの絵を夢見ながら味わう。</p>

<p><br><br />
<img alt="空.JPG" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/空.JPG" width="240" height="320" ></p>

<p></p>

<p></p>

<p></p>

<p></p>

<p></p>

<p></p>

<p></p>

<p><br />
</p>]]>

</content>
</entry>
<entry>
<title>△○□</title>
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<modified>2007-02-10T01:34:50Z</modified>
<issued>2007-02-09T05:50:06Z</issued>
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<summary type="text/plain">「ばらばらのエレメントが同時に存在してもなお全体が成り立っていて強度が持続する」 …ここしばらく数人のグループで模索している。 １つの価値で全てを統括するという事ではなく多様性が共存しつつ意味が成り立てば… 「１：１」の幻想が崩れてもそれを超えて行くシステム。 『ビバリーヒルズの山側のある住宅地。 機械式のゲートを入り、急な坂道を上ると 壁に囲まれた 小さな家が見えてきます。  １９６０年竣工の「...</summary>
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<![CDATA[<p>「ばらばらのエレメントが同時に存在してもなお全体が成り立っていて強度が持続する」<br />
…ここしばらく数人のグループで模索している。<br />
１つの価値で全てを統括するという事ではなく多様性が共存しつつ意味が成り立てば…<br />
「１：１」の幻想が崩れてもそれを超えて行くシステム。</p>

<p>『ビバリーヒルズの山側のある住宅地。 機械式のゲートを入り、急な坂道を上ると<br />
壁に囲まれた 小さな家が見えてきます。<br />
 １９６０年竣工の「ケーススタディハウス＃２２」。 <br />
窓がない道路側のファサードから一転、 中庭に入るとロサンゼルスを一望するパノラマが<br />
目の前に広がり、 斜面にせり出したガラスと鉄のシンプルな建築が姿を現します。<br />
誰もがそのコントラストに驚きの声を上げずにはいられません。 <br />
今も当初からのオーナーである高齢の母親、 ４０代の娘夫婦とその幼い娘の４人が住んでいます。 <br />
「プライバシーは？とよく心配されるけど家族の顔がすぐ見えるから 私はこの家が大好き。<br />
 ベッドルームが２つしかないので、幼い娘はクローゼットにベッドを 置いて自分のスペースに<br />
しているけど、返って娘は小さなスペースを楽しんでいるみたい。 私も1歳のときからこの家で<br />
育ったから、娘も同じように育てたい。 この家を売るなんてとんでもないことだわ。」 <br />
とオーナーの娘のサラさん。<br />
 竣工時と変わらぬ姿を保っている背景にはオーナー家族の 建築に対する愛情がありました。』<br />
LOSのUSCでジャーナリズムの研究をしている佐藤紀子からルポが届いた。<br />
サラの家族の創意工夫と息づかいが聞こえる。<br />
<br><img alt="case study1.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/case study1.jpg" width="200" height="148" />    　<img alt="case study2.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/case study2.jpg" width="200" height="148"><br><br />
♯２２について、建築的な固定的正攻法でアプローチをしようとすると<br />
とたんに矛盾が溢れて基盤の危うさが露呈する。<br />
しかし、ここは脆弱さに満ち仮設的でフローの場なので全体的な単純さだけしか見えないが、<br />
だから興味深いと言える。本質は隠れている。<br />
ばらばらの活動があって…それが共時的に起きていてこそ意味を持つ…それを包含する場。<br />
松岡正剛はかつて「弱連結」と書いた。「弱さはつねに過激である」とも。<br />
日常の私たちの「活動」や「行為」は部分的なものでインスタントで全体像を把握できる訳でもない…<br />
そんな日常に対して失われない空間の価値は…と問われている。</p>

<p>イームズの制作した膨大な量の映像コレクションを見る機会があった。<br />
記録映画／CMなど延べ１０時間…夜７時あたりから見始めて明け方迄かかってしまった。<br />
人形アニメ−ションやpowers of ten／philosophical gardenなどが印象的で、<br />
イームズのデザインフレームの中のばらばらの「好み」の部分部分をラッシュで<br />
見ているような感じだった。<br />
<br><img alt="ブログ-1.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/ブログ-1.jpg" width="119" height="187" />    　<img alt="blg3.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/blg3.jpg" width="88" height="100" /><br><br />
映像に残されているのはイームズが興味を持った本音のリアルな部分の世界の積層だ。<br />
まさに脆弱で部分部分の連結された総体だった。<br />
ここには統一や終結を目指した構造主義の残香は無い。<br />
ばらばらの日常を切り取りそれぞれ個別化し編集した映像群。<br />
かつてのアメリカのフロンティアの時代感を見る事が出来た。</p>

<p>私たちは多様性が各所に派生し溢れてしまっていることを実感している。<br />
「脆弱さ」「多様性」「変化」を包含しつつそれでも強度を持つコアなものが<br />
成り立たないのか…と問われている。<br />
今度LOSに行く機会を捉えて「♯２２」を訪れる。<br />
「脆弱⇔強度」という意味を考えて見たいと思っている。</p>]]>

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<title>空想の空間</title>
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<modified>2007-01-16T08:28:14Z</modified>
<issued>2007-01-16T10:00:38Z</issued>
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<created>2007-01-16T10:00:38Z</created>
<summary type="text/plain">黒のソファーが置いてある。 座面の高さが丁度よく、ぼんやりしながら思いを巡らせてみるに好都合だ。 今年の年初もここに座り、これまで実現していない「空想の空間」について考えていた。 space in whiteは１９９７年にデザインし、そのまま実現の機会を失っている未完プロジェクトだ。 当初は福岡の集合住宅の庭、その後由布院の美術館で実施しようとしたが、紆余曲折あって保留になったままである。 機能は...</summary>
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<![CDATA[<p>黒のソファーが置いてある。<br />
座面の高さが丁度よく、ぼんやりしながら思いを巡らせてみるに好都合だ。<br />
今年の年初もここに座り、これまで実現していない「空想の空間」について考えていた。</p>

<p>space in whiteは１９９７年にデザインし、そのまま実現の機会を失っている未完プロジェクトだ。<br />
当初は福岡の集合住宅の庭、その後由布院の美術館で実施しようとしたが、紆余曲折あって保留になったままである。<br />
機能は無く、訪れた人が森の中で、自然と向き合い、編集者／記録者／観察者の<br />
それぞれの視点を体験するプログラム。<br />
私にとってはこの空間はただ実現すればいいというものではなく<br />
「完成させ」→「使用をオペレーションし」→「記録し」→「構成をさらに変化させる」という一連が<br />
試行されてこそ意味があるので、その機会を探ってはいるのだがまだ実現にはなっていない。<br />
考えてみると、私はこのプログラムを着地させる事無く「空想の空間」として<br />
実現しないことで楽しんでいる。<br />
まさに起きている現実と思い描いている理想との間のbetweenが心地いい。<br />
そのようなプロジェクトがあることで現実が救われることがある。<br />
<br><br />
<img alt="space in whiteブログ.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/space in whiteブログ.jpg" width="398" height="300" /><br />
<br></p>

<p>"L'Architecture consideree sous le rapport de l'art, des moeurs et de la legislation"<br />
このルドゥーの建築書を手に取るとページをめくるたびに空想の空間について考える。<br />
宮廷建築家、フランス革命、投獄、挫折、そして夢。<br />
歴史の中で翻弄され書かれたこの本は彼の夢の王国なのだが、<br />
そこには大いなる矛盾と、同時にそんなことに頓着しない精神力と情念を感じる。<br />
さらに、これらの「空想の場」からは、<br />
単なる夢だけではない彼の理想性が生み出した「システム」「インテグレート」が遠望できる。<br />
夢想されたピラミッド型や球体などの幾何学的なデザインを用いた奔放な建築の群れ。<br />
<br><br />
<img alt="LEDOUX.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/LEDOUX.jpg" width="112" height="150" /align="right"/><br />
<br><br />
そう言えば、昨年秋にLOSからマイケル・ウェブが訪ねて来た。<br />
second plateでのセッションでは建物内を一緒に廻りながら、いろんなことを話し合った。<br />
「各国を廻っている。面白ければ取材をしにどんなところにも行く。日本の次はベトナムにフライトする…。」<br />
７０歳の楽しそうな語り口だ…。<br />
アーキグラムのメンバーだった彼の今の意図は取材ルポを通して建築をメディア化して発信すること。<br />
夢の理想像を追い求めることのように思えた。<br />
そこには「現実」と「空想」のbetweenに関わりたいという意図がある。<br />
メディア性とはそうであるべきなのだ。６０年代の革新のメタシステムを提示し続けたアーキグラム。<br />
「空想の空間」において新しいテーマを見せたメディアとしての建築だ。<br />
実現せず意識の中でその存在感を増し続けるプログラム。</p>

<p>今年はさらに現実と空想の狭間を求めて行ければ面白い。<br />
部屋のこの黒いソファーの出番もまた連続する…。<br />
</p>]]>

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<title>コロナ</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/2006/12/post_4.html" />
<modified>2008-02-28T09:33:52Z</modified>
<issued>2006-12-08T02:07:59Z</issued>
<id>tag:www.reedjp-form.com,2006:/dj01//7.214</id>
<created>2006-12-08T02:07:59Z</created>
<summary type="text/plain">コロナに着いたのは夜の９時過ぎだった。 中に入ると、すでにたくさんの人でにぎわっていた。 到着してからすぐに皆でサルミアッキウォッカを飲み始める。 来る度にチャレンジしているが、この味にはなかなかなじめない。相変わらず不味い。 飲み干そうにも喉元で止まり悪戦苦闘してしまう。 カウリスマキの娘に会ってしばらく話しをしていた。 彼女はコロナのディレクターだ。 今夜は、地下のドブロニクでパーティーが開か...</summary>
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<![CDATA[<p>コロナに着いたのは夜の９時過ぎだった。<br />
中に入ると、すでにたくさんの人でにぎわっていた。<br />
到着してからすぐに皆でサルミアッキウォッカを飲み始める。<br />
来る度にチャレンジしているが、この味にはなかなかなじめない。相変わらず不味い。<br />
飲み干そうにも喉元で止まり悪戦苦闘してしまう。</p>

<p>カウリスマキの娘に会ってしばらく話しをしていた。<br />
彼女はコロナのディレクターだ。<br />
今夜は、地下のドブロニクでパーティーが開かれていた。</p>

<p>凍結した道を歩いてここまで来た。<br />
ヘルシンキは、冬はヘビーな靴を履いて、夏はスニーカーでぶらぶら遊歩するというのが楽しい。<br />
何回訪れてもそう思う。そして歩いて行ける距離に全てがあるのが気に入っている。<br />
列車に乗りながらの移動もいいけれど、旅の楽しみは街の遊歩に勝るものは無い。<br />
今日はまさにそんな一日だった。</p>

<p>カウリスマキの映画作品を評して「絶対に美男美女が出てこない映画だ」と友人の作家が話していた。<br />
そこにはハリウッドスターの輝きは全く無く、ある意味無骨で洗いざらしのキャラクターが出入りする。<br />
しかも皆無表情だったりで、不思議な演技が繰り返される。<br />
ルポやドキュメントを見ているような感触…とでも言おうか。<br />
日常をコンタクトに描くことに徹し、カウリスマキ指示による厳格な演技があって、<br />
時折に見せる繊細な「間」が俳優のキャラクターを脳裏に刻み付ける。<br />
しかも、彼の映画の主題はリアリズムでは全くない。私には独特のSF的なきわめて不思議な幻想の世界に思える。<br />
それが美しい映像と重なって、意識を引き込んで行く。<br />
<br><br />
<img alt="ブログ.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/ブログ.jpg" width="423" height="147" /><br />
<br><br />
先ほどまでセッションしていたmika tolvanenと彼のスタジオのことを思い出す。<br />
彼は、まさにカウリスマキ映像に出て来るキャラクタ−そのもののように素朴な作家だ。<br />
媚びを知らない生粋のフィンランド人。<br />
彼と話しながらカウリスマキ映画の俳優の姿がフラッシュバックしていた。<br />
mikaのスタジオは街外れにあって行き着くのに苦労した。<br />
古い建物内の未完成のペンキ仕上げの空間は鮮烈であった。<br />
彼の作品である「SIVU」はすばらしい。是非にたくさんの人に見て欲しいと思っている。<br />
<br><br />
<img alt="sivu.jpg" src="http://www.reedjp-form.com/dj01/archives/sivu.jpg" width="360" height="292" /><br />
<br><br />
深夜１２時を過ぎてもコロナはまだまだ人が絶えない。<br />
急にサルミアッキウォッカが胃の奥底からこみ上げて来て、口の中になんとも言えない<br />
アンモニア臭が漂い始めた。</p>

<p>夜は長い。</p>

<p></p>

<p></p>

<p><br />
</p>]]>

</content>
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